昨日は、“すずさんのくらしの学校”で、海苔付け体験をしてきました。
大田区の平和島にある「大森 海苔のふるさと館」へ、くらしの学校初の遠征です。
大田区は日本一の海苔の生産量を誇っていたのですが、埋め立てのため昭和38年に漁業権を放棄させられたため、
それ以後は完全に生産はストップしたそうです。
最初に大田区の海苔づくりの歴史や方法についての解説をお聞きしました。
今回海苔付けを指導していただいたのは、実際に元海苔の生産に関わっていた方々です。
生海苔を海から取り、それを細かく切って、海苔簾を敷いた枠に海苔を流し込んで成型します。
なかなか難しい作業なのですが(枠に流し込んで微妙に台を揺らして均すとか!)、サポートしていただいて、
皆さん職人さんのように上手に海苔付けできました。
海苔簾を水の中で揺らす、広島方式の“海苔漉き”も再現して下さいました。(大田区方式は“海苔付け”と呼びます)
海苔干しも実践。この日は曇りで風が強かったので、室内で干しました。
実際は、寒い冬に夜中に起きて作業して夜明け前に干し、お昼前には取り込んだという、なかなか厳しい仕事でした。
子どももお手伝いしていたということでは、すずさんと一緒ですね。

無事完成!!
広島と東京の違いはあれど、実際にやってみることですずさんの江波時代のくらしを感じることができました。
今回予想以上だったのが、海苔の元生産者さんたちのカッコよさとお茶目さ!
今でも江戸弁でチャキチャキ指導される皆さんに、江戸前の海で働くオトコたちの誇りと、技術の高さを垣間見させていただいた気分です。
今でも海苔は日本の食卓に欠かせないものですものね。
海苔を見る目が全く変わった一日でした。
みなさんが作った海苔は、乾いたらそれぞれの自宅に郵送される予定です。
楽しみですね。
帰り道、ふるさと館さん近くの旧東海道のミハラ通りを散策しながら、昭和のくらし博物館へ戻りました。
商店街の和菓子屋さんで買った“のり大福”をおみやげに…。