穏やかな冬日の午前中。ちりんちりんと鐘が鳴るので、受付に急ぎました。立っていたのは若い娘さんとお母さんの二人連れのお客さま。ところが、入館料を払われるのにどちらも互いに先を譲り合っていらっしゃるような趣です。そこで「初めて来てくださったのでしょうか」とお尋ねすると、お母さまとおぼしき方が、「そうなんです。そこでこちらの方と”くらしの〜”って探していて一緒になって!」。あらっ、母娘さんではなかったのですか。すると「せっかくだからご一緒に見せてもらいましょうね」とお母さま。こちらの解説にもお二人仲良く耳を傾けてくださり、一緒に展示を観てまわられました。
途中、茶の間からお二人の話声が聞こえます。お母さまのなつかしがられる声。静かに応じられる娘さんの声。遠のいたり近づいたり、話声が続きます。
談話室でのお茶もご一緒です。お母さまならぬ年配の方は船橋から、娘さんは横浜からいらしてくださった大学生でした。笑顔のやわらかい娘さんです。母娘のようだと伝えると、「私の娘はもう30歳も過ぎているのに、こんないいお嬢さんと出会えて」とお母さま。
でも、ご一緒に帰られる様子もまるで母娘のようでした(ま)。
2013年01月10日
半日だけの母娘
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/76475401
この記事へのトラックバック
http://blog.sakura.ne.jp/tb/76475401
この記事へのトラックバック