博物館のところどころに生えている「かたばみ」に似た草。小さい小さい1株を根から採ってぐい飲みに挿し、ミシンの上に置いたのは去年の12月初め。
ところがこの草はいつまでたってもしおれたり、枯れたりしません。それどころか日ごとに背丈をのばしていっています。水を替えるとき、あれ、また伸びたと気づいたことが何度か。さらにわかったことは、眠り草のように夕方になると葉を閉じ、朝になるとしだいに葉を開きます。そして日中は何事もなかったかのように葉をいっぱいに開いてお客さまを迎えます。
いつの頃からか、スタッフの間には声援の気持ちが芽生え、毎日無事を確かめつつエールを送っています。小さないのちの不思議が窓辺にあります。来館された折にはこのがんばりやさんにも目をとめてやってください(ま)。