2013年01月19日

いのちの不思議

博物館のところどころに生えている「かたばみ」に似た草。小さい小さい1株を根から採ってぐい飲みに挿し、ミシンの上に置いたのは去年の12月初め。
 ところがこの草はいつまでたってもしおれたり、枯れたりしません。それどころか日ごとに背丈をのばしていっています。水を替えるとき、あれ、また伸びたと気づいたことが何度か。さらにわかったことは、眠り草のように夕方になると葉を閉じ、朝になるとしだいに葉を開きます。そして日中は何事もなかったかのように葉をいっぱいに開いてお客さまを迎えます。
 いつの頃からか、スタッフの間には声援の気持ちが芽生え、毎日無事を確かめつつエールを送っています。小さないのちの不思議が窓辺にあります。来館された折にはこのがんばりやさんにも目をとめてやってください(ま)。

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2013年01月10日

半日だけの母娘

穏やかな冬日の午前中。ちりんちりんと鐘が鳴るので、受付に急ぎました。立っていたのは若い娘さんとお母さんの二人連れのお客さま。ところが、入館料を払われるのにどちらも互いに先を譲り合っていらっしゃるような趣です。そこで「初めて来てくださったのでしょうか」とお尋ねすると、お母さまとおぼしき方が、「そうなんです。そこでこちらの方と”くらしの〜”って探していて一緒になって!」。あらっ、母娘さんではなかったのですか。すると「せっかくだからご一緒に見せてもらいましょうね」とお母さま。こちらの解説にもお二人仲良く耳を傾けてくださり、一緒に展示を観てまわられました。
 途中、茶の間からお二人の話声が聞こえます。お母さまのなつかしがられる声。静かに応じられる娘さんの声。遠のいたり近づいたり、話声が続きます。
 談話室でのお茶もご一緒です。お母さまならぬ年配の方は船橋から、娘さんは横浜からいらしてくださった大学生でした。笑顔のやわらかい娘さんです。母娘のようだと伝えると、「私の娘はもう30歳も過ぎているのに、こんないいお嬢さんと出会えて」とお母さま。
 でも、ご一緒に帰られる様子もまるで母娘のようでした(ま)。

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2012年10月30日

友の会の秋まつり

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9月23日に、友の会の秋まつりがおこなわれました。
毎年会員さんの手作りで行われるおまつりは今年で13回目。
毎回中心となる食のテーマを決めて皆でお料理し、庭に心づくしの季節の料理が並ぶ、手作りのおまつりです。
今年のメインは、鳥取県の郷土料理、“いただき”。
油揚げの中にお米や具材を入れてそのまま炊いてしまうというもので(おいなりさんのようですね)、それに、地元のお肉屋さんで調達したコロッケパンや、昨年友の会で手作りしたお味噌を使ったおでんなどと共に季節の野菜が登場しました。

数日前から打ち合わせや試作を繰り返し、準備万端のはずが…。
この日は、朝から(いいえ、前日から!)バケツをひっくり返したような大雨。
テントを張る準備に追われるやら、雨の中、お台所を借りるお隣との往復にてんやわんやするやらで、寒さも手伝い、皆さん意気消沈気味。
おまつりは、庭での会食だけでなく野外幻燈会と称した庭でのお芝居の上演会もあるのです。

「誰も来てくれないんじゃ…」
あまりの大雨に、そんな不安もよぎる中スタートした秋まつり。
でも、いざスタートしてみると、大勢の方が訪ねて来てくださったのでした。
会員さんの他にも、ボランティアさんたちやご近所の方々、遠くに引っ越した方や、元実習をした学生さんがお子さんを連れて(!)など、懐かしい顔・顔。
参加できなかった方からも、嬉しい差し入れやお手紙をいただきました。
当日は来られないのでと、前日に準備だけ参加して下さった方も。

庭やお座敷で手作りの食事を味わった後に、午後7時からは第二部として幻燈会「夏と案山子と幻燈機」が始まりました。
毎年、友の会の演芸部長・小松さんが企画、脚本、演出をしているスライド朗読劇。
出演は、“シルエットクラブ”として稽古や演劇の勉強会の活動をしている会員さんです。
毎年様々なゲストをお招きするのですが、今年は原作者で漫画家の勝川克志さんが役者として登場されました。
昭和30年代の岐阜県を舞台に、幻燈機上映に夢中になる子供たちのひと夏のお話を人形劇と朗読で上演。
博物館の庭が、年にひと夜だけ劇場に変わる40分間でした。
その舞台が幕を閉じる頃、ようやく空には月が顔を出し…。
ほぼ丸二日間降り続いた雨が上がり、皆さん手に手にお土産を持って家路につかれました。

あの大雨にも関わらず、最終的には参加者は71名!
参加して下さった皆様、本当にありがとうございました。
そして、準備に奔走された皆さま、その他カンパや激励を下さった皆さま、本当〜におつかれさまでした!
今年いらっしゃれなかった方も、来年はぜひお待ちしています。
来年も、またあの温かい博物館の庭となりますように。
(こ)

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朝から仕込み。コロッケパンに、おでん、漬物、“いただき”…。

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懐かしい顔ぶれも。雨の中、本当に嬉しかったです。

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幻燈会のはじまり、はじまり…。

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漫画家・勝川克志さんの愛らしい少年少女が人形になって登場。
オート三輪も!


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来年もぜひこの庭でお会いいたしましょう!

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