2019年04月27日

“すずさんのくらしの学校”最終講座〜楠公飯を味わいました!

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「わら草履づくり」「しめ飾りづくり」「障子張り」「もんぺづくり」「木口のバッグづくり」「海苔付け体験」と、シリーズで行ってきた“すずさんのくらしの学校”講座の最終回、「楠公飯炊き」を4月14日に開催しました。

これまで何度試作しても“おいしく”炊けてしまった楠公飯。
どうなることかと、実は当日まで一抹の心配があったのですが…。

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今回の講師は、小泉家の三女で当館の副館長をボランティアで務めてくださっている小倉紀子さん。
空襲の中を逃げた経験を持つ昭和15年のお生まれで、戦時中の食生活のお話を含めてカマドと七輪の使い方のお話をしてくださいました。

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まずは七輪に火を熾すところから。
最初はなかなか火が炭に移らなかったのですが、経験者の方が上手にリードして火がカンカンに。
はじけるまで玄米を炒っていきます。
香ばしい香りが辺り一面に〜。
(炒った玄米は、実は前日に水につけて一晩ふやかさねばならないので、これは体験だけ。)

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続けてメザシも焼きます。
ああ、これもいい匂いが…。脂のってます。
皆さん上手で、意外とあっという間に焼けてしまいました。

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そしてついにカマドに火を熾します。こちらは新聞紙と小枝や廃材の木切れなど。
障子張り講座の時は、剥がした障子紙だけでご飯を炊いてしまうんです。

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その間に、先日、大森海苔のふるさと館で作ってきた海苔も七輪で炙りました。
のり館さんのご好意で多めに送ってくださったので、皆でお味見できます!
うーん、講座がつながっていますね。
その後に、差し入れでいただいたギンナンも展示していた焙烙で炒ったりしました。
プシュッと一杯いきたいところですが、ここはガマンガマン。

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いりこで出汁を取ったお味噌汁をよそって…。
ここはおいしく作りたいので、大根と油揚げを入れてしまいました。

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数年前のくらしの学校で作った梅干しもつけて、いただきます!!
この他に大根の皮の塩もみを作ったのと、広島菜の漬物などの差し入れもいただきました。
海苔で巻いて、プチ江波巻きを作った方も!


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さて、お味は…。

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さて、お味は…。

楠公飯プルプルの様子を動画で撮った方もいらっしゃいましたが、今回は忠実に?お味を再現できたのではないでしょうか!
「おいしいけど、2杯目からは…。」
「塩気がないとキツイ」
というのが大方の皆さんの感想ですね。
と言いながらも何杯かおかわりをしたツワモノも。

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そして、今回のスペシャルゲスト&スペシャル差し入れです。
ちゃぶ台の上の再現展示として「楠公飯とスミレのお味噌汁・大根の皮とカタバミの塩もみ・タンポポの葉と根の卯の花和え」を製作してくださった漫画家の高野文子さんが、本物のスギナのお団子を作って持ってきてくださいました!
映画に出てくるように、蒸したサツマイモに茹でたスギナを混ぜてつきこねて作ったスギナ団子。
塩も砂糖も入れてないというのに、すっごくおいしかったのです。
スギナはくらしの学校の野草茶づくりの講座でもよく使いますが、様々な薬効があると言われている野草。
これも昔の知恵なのですね。
高野さんといえば、原作のこうの史代さんや監督補の浦谷千恵さんも大大尊敬されているという方。
皆さんで食後のデザートとして、おいしく、ありがたく、楽しくいただきました。

ご参加下さった皆様、ありがとうございました!
(こ)
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2019年04月02日

のんびり“火鉢の日”

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2018年度最終日の3月31日、博物館でのんびり“火鉢の日”をやりました。
この日は火鉢の温かさがちょうど良いぐらいのお天気で、お友達同士で来て下さった方や、親子連れさん、映画ファンの方、友の会の方や学生さん、ふらりと一人で来て下さったなどなど、居合わせた方同士でなごやかにまったりおしゃべりが始まっていました。
これぞ炭火ミラクルです。
干し芋やらかき餅やらマシュマロやら、おいしい差し入れも皆さんでいただきました。

「昔も堅炭(備長炭など)は貴重でお客さんが来た時しか使えなかったから、お客さんが来ると嬉しかったわ。」とか
「寒いと火鉢にまたがって、母に怒られたのよね。」「そうそう、股火鉢。うふふ。」
など、使っていた方ならではのお話を聞かせてくださる来館者の方もいらっしゃいました。
やっぱり、実際に炭火の香りや温かさを五感で感じると記憶が蘇ってきますね。やって良かった!

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あら、12月20日の映画公開日がさりげなく…。

映画「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」の公開日が発表されましたね。
2019年12月20日とか!
残念ながら“すずさんのおうち”展の会期中には間に合いませんでしたが…せっかく北條すずさんが小泉スズさんと通じてこの東京の片隅のおうちにも根をおろして下さったので、会期が終わっても映画を応援し続けて行きたいと思っています。
公開までまだま〜だありますので、5月6日までにぜひ、すずさんのおうちを味わいに来て下さいね。
無事公開のあかつきには、片渕監督、浦谷監督補はじめ制作スタッフの皆さまをぜひ火鉢カフェで慰労したいです!
お待ちしておりますよ〜。

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映画公開を楽しみにしています。
(こ)

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2019年03月30日

海苔付けしてきました!

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昨日は、“すずさんのくらしの学校”で、海苔付け体験をしてきました。
大田区の平和島にある「大森 海苔のふるさと館」へ、くらしの学校初の遠征です。

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大田区は日本一の海苔の生産量を誇っていたのですが、埋め立てのため昭和38年に漁業権を放棄させられたため、
それ以後は完全に生産はストップしたそうです。
最初に大田区の海苔づくりの歴史や方法についての解説をお聞きしました。

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今回海苔付けを指導していただいたのは、実際に元海苔の生産に関わっていた方々です。
生海苔を海から取り、それを細かく切って、海苔簾を敷いた枠に海苔を流し込んで成型します。
なかなか難しい作業なのですが(枠に流し込んで微妙に台を揺らして均すとか!)、サポートしていただいて、
皆さん職人さんのように上手に海苔付けできました。

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海苔簾を水の中で揺らす、広島方式の“海苔漉き”も再現して下さいました。(大田区方式は“海苔付け”と呼びます)

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海苔干しも実践。この日は曇りで風が強かったので、室内で干しました。
実際は、寒い冬に夜中に起きて作業して夜明け前に干し、お昼前には取り込んだという、なかなか厳しい仕事でした。
子どももお手伝いしていたということでは、すずさんと一緒ですね。

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無事完成!!
広島と東京の違いはあれど、実際にやってみることですずさんの江波時代のくらしを感じることができました。

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今回予想以上だったのが、海苔の元生産者さんたちのカッコよさとお茶目さ!
今でも江戸弁でチャキチャキ指導される皆さんに、江戸前の海で働くオトコたちの誇りと、技術の高さを垣間見させていただいた気分です。
今でも海苔は日本の食卓に欠かせないものですものね。
海苔を見る目が全く変わった一日でした。

みなさんが作った海苔は、乾いたらそれぞれの自宅に郵送される予定です。
楽しみですね。
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あら、小さいすずちゃんが!
こんなおちゃめな職人さんも。

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帰り道、ふるさと館さん近くの旧東海道のミハラ通りを散策しながら、昭和のくらし博物館へ戻りました。
商店街の和菓子屋さんで買った“のり大福”をおみやげに…。

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そんなわけで、残念ながらもう大田区では海苔は作られていないのですが、今だけ期間限定でミュージアムショップで広島産の海苔を売っていますよ〜。
すずさんの切った夜空付き!
すごくおいしいです。(宣伝)
(こ)

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